PCでスマホアプリが動くAndroidエミュレーターNoxPlayerがすごい!

今回はパソコン上でスマホゲームやアプリを動かすことが出来るAndroidエミュレーターのNoxPlayerを紹介したいと思います。WindwosとMacバージョンがあり、どちらのOSでも簡単にスピーディーかつスムーズにスマホアプリをパソコン上で動作させることができます。
NoxPlayerなら普段はスマホをタッチすることで行っていた操作をマウス、キーボード、ゲームパッドを使ってプレイすることができます。その他にもゲーム録画やマルチインスタンスによるAndroidの複数立ち上げにも対応しているため、複数のゲームを同時にプレイすることも可能となっています。
また、スマホゲームやアプリとの高い互換性を実現しており、人気ゲームだけでなく、あらゆる新しいゲームにも対応しており、ヘビーユーザーからライトユーザーでも楽しめます。スマホではできなかったキーボードやコントローラーでのゲームプレイはもちろん、スクリプトレコード機能を活用することで単純作業を記録することで、ワンクリックで実行も可能になります。
NoxPlayerのインストール方法!

NoxPlayer公式サイトにアクセスして「ダウンロード」をクリックします。
NoxPlayer
ダウンロードしたnox_setup_v6.0.9.0_full_intl.exeを実行して「インストール」を押します。

インストールが完了するまでしばらく待ちます。

これでインストール完了です。「開始」を押します。
NoxPlayerの基本的な使い方!

NoxPlayerの基本的な使い方です。上部と右側に設定やメニューが表示されています。

キーボードコントロールの使い方です。仮想キーを設定することでキーボードやコントローラーで操作が可能になります。

共有フォルダの使い方です。画像やファイルをNoxPlayerにドラッグしてコピーすることができます。

アプリ/ゲームのインストール方法です。APKファイルもNoxPlayerにドラッグしてインストールすることができます。またGoogke Playストアからも好きなゲームやアプリをダウンロードして導入することができます。

NoxPlayer機能一覧!それ以外にもGPSのバーチャルロケーションやビデオレコーダー、マイルインスタンスマネージャー、コントローラーキーボードマッピングなど、役に立つ機能が沢山搭載されています。
NoxPlayerにゲームをインストールする方法!

では早速ゲームのインストールを行います。NoxPlayerを起動します。

NoxPlayerのホーム画面です。

上に表示されている検索でインストールしたいアプリを検索します。今回はHIT -Heroes of Incredible Tales-という動きの激しいアクションゲームで試してみたいと思います。操作性やラグのなさなどがシビアに要求されるアクションゲームでプレイ可能であれば大抵のゲームがプレイ可能と思い、これを選んでみました。

Google Playストアを使うのにGoogleアカウントを求められるのでGoogleアカウントを入力します。

「インストール」を押します。

ホーム画面に先程インストールしたアプリが追加されていることが確認できます。

アイコンをクリックしてゲームを起動します。
※HITはなぜかNoxPlayer Ver6.0.0.9では毎回エラーで落ちてしまったのでNoxPlayer過去バージョンであるVer5.2.1.0をインストールし直した所、問題なく正常に動きました。原因は分かりませんが、PC2台で試してダメだったのでVer6に問題がありそうです。このあたりはバージョンアップで早期修正されるといいですね。
NoxPlayer過去バージョンダウンロード
このようにゲームがしっかり起動してくれました。あとはゲームをプレイするだけです。
NoxPlayerの機能の詳細について!

サイドに表示されるメニューは以下の通りです。
- 仮想キー
- スクリーンショット
- シェイク
- 現在地(GPSのバーチャルロケーション)
- マイコンピュータ
- フル画面
- ボリュームUP
- ボリュームDown
- ミュート
- 全てのアプリを閉じる
- APKファイルを追加
- Androidを再起動
- ビデオレコード
- マルチウィンドウ
- コントローラー設定
- 二指で操作
- スクリーンを回転
などの様々な機能があります。
仮想キーの設定

ゲームをプレイする上でまず最初にやらないといけないのは仮想キーの設定です。マウスでクリックしていくだけで出来るゲームならばこの設定は必要がありませんが、今回のようにアクションゲームの場合は、画面に表示されるコントローラーに合わせて仮想キーの設定を行いキーボードをマッピングしてあげる必要があります。
画像のように十字キーや攻撃ボタンなどを任意のキーボードに割り当てて行きます。最後に「保存」を押して閉じます。これでとりあえずキーボードで操作が可能になりました。
コントローラー

NoxPlayerはコントローラーにも対応しています。右側のメニューにあるコントローラーの設定でXboxコントローラーのキー割り当てを設定することができます。キー割り当てにより、コントローラーと同じ機能をキーボード操作で制御できるようになります。なので、仮想キーを設定した後、任意のキーをこちらで設定すると良いでしょう。

今回私はPCで動作するゲームパッドを持っていなかったので、家にあるPS3コントローラーをPCに接続してXboxコントローラーと認識させる方法で対応しました。PS4のコントローラーならこんな手間はいらないでPCにUSB接続するだけで認識してくれるようなので、PS4コントローラーを持っている人はそっちの方が良いですね。
私のようにPS3のコントローラーしかない人はぜひこの方法でPCに接続して遊んでみるのも一つの手です。これでコントローラーでHITがプレイできるようになりました。実際に動かしてみると、仮想コントローラーと比べて物理ボタンがあるので押しやすくて良いですね。ゲームをやっている感がいつも以上に感じられました。
システム設定

システム設定の通常設定タブでは「Root起動」や「言語」などの設定を行えます。その他にもアプリを入れたことで蓄積した不要なファイルをクリーンアップする「ディスクスペースを掃除」などもあります。

高級設定タブでは主に仮想マシンのスペックの設定を行えます。ゲームを快適に行うためには、ここの設定をあげることでAndroidエミュレーターのスペックをあげることができます。使っている物理マシンのスペックによって設定できる上限は変わってきますが、私は4コアで4GBくらいに設定しています。グラフィックスレンダリングモードは互換モード(OpenGL)、急速モード(DirectX)があります。フレーム数もここで設定できます。

画面設定タブでは右側に表示されるメニューの設定を変えられます。必要ない機能は非表示にできます。

ショートカットタブではキーボードショートカットの設定を行えます。
ゲームの録画

右側のメニューにあるビデオレコードを使うとゲーム画面の録画が行なえます。

ちなみにカメラとマイクをオンにすればWebカメラの画面を追加して、ゲーム配信なども簡単にできるようになっています。

応用編ではありますが、ビデオレコード機能を使えばAbemaTVとかGyaOなどの動画配信サービスも簡単に録画できますね。ただ、録画に関してはスペックの低いノートPCで行う際にはカクついたり厳しいかもしれません。

AbemaTVを開いてこのように全画面で動画を再生します。

ビデオレコード側で「録画開始」ボタンを押すと録画が開始されます。

録画が終了した後は「ファイルを開く」を押すと保存された動画を表示できます。
スクリプトレコード

スクリプトレコード機能は任意の操作を記録して、ワンボタンで同じ操作を再現してくれるものです。毎日行う必要がある単純作業などを登録しておくとワンボタンでそれらを実行してくれるので、うまく使うとかなり役に立ちます。
HITにも毎日行うとアイテムが貰える単純作業系の冒険があります。聖域、異端の群島、イエティの宝物庫などは元から自動戦闘機能がついているので、開始ボタンさえ押せば開始されるので、この作業をメインとサブのキャラを含め6キャラでワンボタンで行ってくれるように設定してみました。実際に使ってみるとかなり便利です。起動すれば、あとは画面を見なくても全部の単純作業を終わらせてくれるので、こういう毎日の習慣のように同じ作業を行う系にはスクリプトレコードは大活躍すると思います。

記録方法も簡単で、上にある三角の記録ボタンを押してから実際に記憶させたい操作をしてから、四角の終了ボタンを押すだけです。特に知識がなくても簡単に操作を記録できます。

ちなみに記録したスクリプトにはリピートやインターバル、加速機能も設定できます。同じ操作を複数回実行したり、リピートの際のインターバルの設定ができたりするので、色々と効率化できます。
マルチインスタンス

マルチインスタンスに対応しているのでAndroidエミュレーターの複数起動が可能です。これにより複数のゲームを同時に起動して遊ぶことができます。片方のアプリの空き時間に別のアプリを遊ぶことが出来るので、無駄を省いて同時プレイが可能です。スマホゲームの同時プレイは普通のスマホやタブレットでは複数台数を必要としますし、そういったゲームのヘビーユーザーに最適な機能です。

NoxPlayerの新しいインスタンスを立ち上げるには「エミュレーターの追加」をクリックして、「新しいエミュレーター」「新しいエミュレーターAndroid5.1.1」「コピーNoxPlayer」の中から選択します。ちなみに新しいエミュレーターはAndroid4.4で起動します。

新しいエミュレーターでAndroid5.1.1を作ってみました。完了するまでしばらく待ちます。

この画面になれば完了です。再生ボタンを押すと起動します。

Android5.1.1で起動していますが、背景が4.4とは違いますね。Android OSのバージョンが違う以外は一緒なようです。バージョンが5以上でないと起動しないアプリなどはこちらを使って起動すると良いでしょう。

このようにNoxPlayerを複数起動しすることができます。これで各々別のアプリを起動してプレイすることで、同時に複数のゲームをプレイできます。

マルチインスタンスの設定ではフレームの設定やサウンドの有効化や、解像度の設定などを変更することができます。
テーマ変更

右側のメニューにあるテーマ変更ボタンを押すとテーマセンターが表示されます。テーマは現在5種類の中から選択できます。

とりあえずダウンロードして適用させてみました。基本的に壁紙と色が変わる以外は違いはありませんの好みで選ぶと良いかもしれません。
二指で操作

右側のメニューにある二指で操作をおすと「二本の指で移動する」「二本の指で大きくする/小さくする」という操作もできます。このようにマウスでは実現できないような特殊な操作もしっかり対応しています。
画面の回転

右側のメニューにあるスクリーンを回転ボタンで画面を縦にもできます。通常は縦でプレイするゲームアプリは自動回転する仕組みになっているので、そこまで気にしなくても大丈夫ですが、あえて縦にしたいときなどにはこの機能を使うと画面を任意に回転することができます。
システム情報

右上にあるシステム情報を押すと自分のPCのスペックを表示してくれます。仮想マシンの設定はこの値より低く設定する必要があるので、ここを見て自分の物理マシンのスペックを確認することをおすすめします。
今回の個人的感想&まとめ
今回はパソコン上でAndroidを動かすAndroidエミュレーターであるNoxPlayerを使ったスマホゲームを動作させる方法の紹介でした。Androidエミュレーターというと以前までは重くて実際に動作させるには不向きなイメージがありましたが、このNoxPlayerを使ってみるとイメージが変わりました。動作も軽いし、パソコン側でゲームをしやすい環境が最初から導入されているのがありがたいですね。
NoxPlayerはインストールも難しい操作はありませんし、普通にアプリをインストールして簡単に遊ぶことができました。今回はスマホゲームとしてはかなり動きが激しいアクション格闘系ゲームであるHITをNoxPlayerで試してみましたが、動作が重いとかラグとかは特に発生せずに普通に楽しむことができたので驚きました。NoxPlayerを使えばもう普通にパソコンでAndroidのスマホゲームが遊べてしまう時代になったんだと感心しました。
最近のスマホゲームにある3Dバリバリで長時間起動してやるゲームなどはスマホのバッテリーの劣化が心配な場合の対策としても、このNoxPlayerはいいかもしれませんね。NoxPlayerを使えば大抵のスマホアプリは遊ぶことが出来ると思います。ただ、向いているゲームと向いていないゲームがありますね。今回のようなコントローラーのようなもので操作するようなゲームやクリックで進める単純操作なゲームは比較的向いていると思います。スワイプや定型的な操作以外を頻繁に行うようなタイプのゲームはできないことはないと思いますが、かなりやりにくい印象です。スマホゲーム特有のタッチ操作は、やはりPCのデバイスは再現しにくい部分は仕方がないですね。
あとはアプリゲームをコントローラーでプレイできるのはいいですね。HITをコントローラーでプレイしてみましたが、かなりやりやすいです。やはり普段の画面をタップするのと違って物理ボタンがあると押した感がありますし、押し間違えもしにくくて良い感じでした。コントローラーを使ってるとゲームをやってる感じもいつもよりありました。決闘場なども少しやってみましたが、ラグなどもなく特に問題はなかったです。デスクトップで有線接続なのでwi-fiよりもネット接続も安定しますし、その点もNoxPlayerはいいですね。もちろん元はスマホゲームで画面をタッチする前提に作られているため、PC上で操作するには不便な部分も多々あります。ですが、良い部分も多いのでうまく活用すると便利だと思いました。
AndroidエミュレーターならNoxPlayerはかなりおすすめです。ぜひAndroidアプリをパソコンでやりた人はNoxPlayerを活用してみてはいかがでしょうか? NoxPlayer公式サイトにアクセス
ホームページを見るに本社は香港みたいですし、Googleのアカウントを入力して情報が抜かれないかとか気になりますが、それを気にしていたら何もできませんね。
WinTabで仮想マルチブートOSTabができるのかな。
夢が広がる。