Galaxy Nexusをドライバがアップデートされたomni 4.4.4(KitKat)にしてみた!

昨年Nexus4を激安で手に入れたことでメインからサブへと格下げになったGalaxy Nexusですが、カスタムROMでDucatiプロセッサのドライバのアップデートをすることで動作が改善されるという記事を見て、今更ながらカスタムROMのomniで4.4.4(KitKat)にアップデートしてみました。
以前メインでGalaxy Nexusを使っていた際にはdocomo純正のファームウェアで使っていたため、4.2までで更新が止まっていましたがカスタムROMを入れることでドライバが更新された以外にもファームウェアの更新により今まで以上に快適に動くようになります。

Android 4.3 (Jelly Bean)で OS バージョンアップのサポートが打ち切られた「Galaxy Nexus」。そんな中、コミュニティの開発者の努力のおかげで、ハードウェアアクセセラレーションを司るチップのドライバがアップデートされ、Android 4.4 以降の OS でもこれまでよりもうまく動作するようになったそうなのです。
Galaxy Nexusでのroot化とKitKatへのアップデート方法!

※Androidのunlock及びroot化は自己責任で行ってください。Androidが壊れるような事が起きても責任は負いかねます。unlockにはデータが初期化が必須なのでデータのバックアップは必須です。また、unlock及びroot化によって故障した場合はメーカーによる保証は受けられません。以上のことを同意したのち作業を行ってください。
root化とKitKatへのアップデートの手順は以下の通りです。
- SkipSoft Unified Android Toolkitのインストール
- Galaxy Nexusのドライバのインストール
- USBデバッグモードへの移行
- Galaxy NexusのBootloader unlock
- Galaxy Nexusのroot化
- Galaxy NexusのKitKat化
今回の方法で使うSkipSoft Unified Android Toolkitは様々なデバイスに対応しているのでGalaxy Nexus, Nexus 4, Nexus 5, Nexus 7 [2012], Nexus 7 [2013], Nexus 10, Samsung Galaxy S3, Samsung Galaxy S3 Mini, Samsung Galaxy S4, Samsung Galaxy S4 Mini, Samsung Galaxy S5, Samsung Galaxy Note 2, Samsung Galaxy Note 3, Samsung Galaxy Note 8.0 [2012], Samsung Galaxy Note 10.1 [2012], Samsung Galaxy Camera (smartcamera) and Samsung Galaxy Gear [smartwatch]などのroot化などが可能です。行う手順は一緒なので、この記事を見ればGalaxy Nexus以外のroot化の参考にもなると思います。
SkipSoft Unified Android Toolkitのインストール

SkipSoft Unified Android Toolkit v1.2.8をダウンロードしてきます。
SkipSoft Unified Android Toolkit v1.2.8
http://www.skipsoft.net/?wpdmpro=skipsoft-unified-android-toolkit-v1-2-8
Unified_Android_Toolkit_v1.2.8.exeを起動します。

「Next」をクリックします。

「Next」をクリックします。

「Next」をクリックします。

インストール場所を選択して「Next」をクリックします。

インストールが終わるまでしばらく待ちます。

これでSkipSoft Unified Android Toolkitのインストールは完了です。
Galaxy Nexusのドライバのインストール

SkipSoft Unified Android Toolkitを起動します。

自分の端末を選択します。今回はGalaxy Nexusなので「01」と入力します。

モジュールファイルのダウンロードが始まるのでしばらく待ちます。

「no」と入力します。

適当なKeyを押します。

今回インストールするomniの4.4.4はmaguroのものなのでGMS USAモデルの中から選択するので「26」を選択します。

ダウンロード先を聞かれるので「1」と入力します。

ダウンロードが開始されるのでしばらく待ちます。

まずはじめにGalaxy Nexusのドライバのインストールを行う必要があるので、Install Device Drivers on your PCの「1」と入力します。

Install Universal USB Drivers to yourPCの「1」と入力します。

Iniversal Adb Driverのインストーラーが起動するの「Next」をクリックします。

インストール先を選択して「Next」をクリックします。

「Next」をクリックします。

インストールが終わるまでしばらく待ちます。

「Close」をクリックします。
AndroidのUSBデバッグモードへの移行

AndroidのUSBデバッグモードへの移行は4.2以降のデバイスでは標準では表示されないようになっています。まずはNexusの設定から端末情報を開きます。

ビルド番号を7回タップすると「これでディベロッパーになりました」と表示されます。

設定に「開発者向けオプション」が新たに表示されるようになっているので開きます。

「USBデバッグ」にチェックを入れます。

ここでNexusをPCに接続し、デバイスマネージャーを起動してAndroid DeviceにGoogle Nexus ADB Interfaceと表示されていれば正しくドライバがインストールされています。
※もしうまく動作しない場合は、設定→ストレージ→右上のメニューボタン→USBでパソコンに接続からMTPのチェックを外してPTPにチェックして再度やり直してください。
GalaxyNexusのBootloader unlock

Galaxy Nexusをシャットダウンしてから、電源ボタン+音量マイナスとプラスボタンを同時長押しして、fastbootモードを起動してPCにGalaxy Nexusを接続します。
※Bootloaderのunlockを行うと、端末が初期状態に戻るため、中のデータは消えてしまいます。unlockの前にバックアップを取ることをお勧めします。

ちなみにこのような表示になった場合はOdinモードになってしまっているのでもう一度電源ボタン+音量マイナスとプラスボタンを同時長押しして、fastbootモードで起動してください。電源ボタン+音量マイナスボタンを同時長押しするとOdinモードになってしまいます。

デバイスマネージャーでAndroid Deviceのところに「Google Nexus BootLoader Interface」と表示されていることを確認します。
※ここで確認できない場合はドライバのインストールに失敗している可能性が高いです。!マークがついている場合、何度か抜き差し、またはUSBポート変えて試してみてください。それでも認識しない場合は再度ドライバのインストールを行ってください。

上にFASTBOOT MODEのところに端末ナンバーが表示されていることを確認して、UnLock/Re-Lock your Bootloaderの「3」と入力します。

UnLock Bootloaderの「1」を入力します。

UnLockが始まるのでしばらく待ちます。

Galaxy Nexus側にこのような表示がでます。音量ボタンを押して「yes」を選択し、電源ボタンを押します。

これで起動時に鍵マークが外れた状態で出てLock STATEがunlockedになっていれば完了です。
Galaxy Nexusのroot化の方法!

unlockが完了すると初期化されてしまっているため、再度USBデバッグにチェックを入れます。

再びGalaxy Nexusをfastbootで起動して、PCにNexus4を接続します。

Root/UnRoot your Deviceの「4」を入力します。

Root Device [Superuser or SuerSU] + Install Busyboxの「2」を入力します。Busyboxが必要なく、ただ単にRootを取りたいだけであれば「1」でもOKです。

SuperSUの「2」を入力します。

BootLoaderをunlockしているか?と聞かれるのでyesを入力します。その後デバッグモードを有効にしているか?と聞かれるのでyesを入力します。

あとは何度か再起動し、通常起動してRoot化が実施されます。
※もしうまく動作しない場合は、設定→ストレージ→右上のメニューボタン→USBでパソコンに接続からMTPのチェックを外してPTPにチェックして再度やり直してください。

Galaxy NexusにSuperSUが追加されていることを確認してroot化は完了です。
Galaxy NexusでのKitKatのインストール方法!

Flash Recoveryの6を選択して実行します。

TWRPをインストールしたいので2を選択します。

インストールが終わるまでしばらく待ちます。

以下の3つのファイルをダウンロードします。その後boot.imgをomni-4.4.4-20141015-maguro-FML.zipの中のboot.imgに上書き保存します。Galaxy NexusにROMフォルダを作って、先ほどのomni-4.4.4-20141015-maguro-FML.zipとpa_gapps-modular-mini-5.0.1-20150301-signed.zipをコピーします。
KitKat/ROM Beta: omni-4.4.4-20141015-maguro-FML.zip (160.13 MB) KitKat/ROM Beta Hotfix: boot.img (4.83MB) http://forum.xda-developers.com/galaxy-nexus/development/rom-fml-fork-life-06-05-2014-v2-t2764064
pa_gapps-modular-mini-5.0.1-20150301-signed.zip https://s.basketbuild.com/devs/TKruzze/Android%205.0.1%20GApps/Mini-Modular%20GApps
※ちなみにomniの最新版に興味がある人はnightly build版を入れてみるのもいいかもしれません。20141015版よりもかなりキビキビ動いている印象です。
https://dl.omnirom.org/maguro/
Galaxy Nexusをシャットダウンしてから、電源ボタン+音量マイナスとプラスボタンを同時長押しして、fastbootモードを起動してRecovery modeを起動します。

Installを押します。

先ほど作ったRomフォルダを押します。

omni-4.4.4-20141015-maguro-FML.zipを選択します。

「Add Mode Zips」を押してpa_gapps-modular-mini-5.0.1-20150301-signed.zipも追加します。最後に「Swipe to Confirm Flash」をスワイプしてインストールを開始します。

インストールが終わるまでしばらく待ちます。

Successfulが表示されれば成功です。「Reboot System」を押して再起動します。

これでKitKat化完了です!
Androidのランタイムを「ART」に切り替えてアプリを高速化する方法!

KitKat化したらAndroidのランタイムを「ART」に切り替えてアプリを高速化することができるので、KitKat化したら絶対に実行することをお勧めします。ARTはLollipopで採用されている新しいランタイムで、これに切り替えることでより高速に動作する様になります。

Your Device:3414と表示されているのがGalaxy NexusでのARTでのベンチマークです。DalvikのスコアはGalaxy Nexusで表示されているもので2500程度なので約1.5倍のスコアになっています。
今回の個人的感想&まとめ
今回はGalaxy NexusをAndroid 4.4.4にアップデートする方法の記事でした。実際にアップデートしたのは去年の11月だったのですが、記事を書くのを忘れていたのでこんな時期になってしまいました。今は5.0のLollipopも公開されているので興味がある人はそちらも試してみるのもいいかもしれません。私はLolliPopも試したのですが、まだちょっと不安定な部分が多くKitKatの方がいろいろと良かったのでKitKatに戻してしまいました。Lollipopにする場合はインストールするカスタムROMをLollipopにするだけなので簡単にできます。
ちなみに今回4.4.4にしたのは、Ducatiプロセッサのドライバのアップデートが興味深かったからです。DucatiプロセッサのドライバのアップデートによりGalaxy Nexusの動作もかなり改善してキビキビ動くようになりました。デュアルコアなのでスペック的にはかなり厳しいですが、少しはストレス軽減されましたね。興味がありGalaxy Nexusを持っている人はぜひ試してみてはいかがでしょうか?