複数のPCでキーボード&マウスを共有するならInput Directorが便利!

複数のPCを同時に起動している際に、別のPCを操作しようと思ったときにキーボードとマウスを切り替えるのって面倒ですよね?物理的にもキーボードとマウスをそれぞれ2台用意するのは邪魔になりますし、わざわざキーボードを変えるというのは何回もやっていると大変です。
そういう時には、今回紹介する「Input Director」がおススメです!Input Directorを導入することで、複数のPCでキーボード&マウスを共有することができます。一つのキーボードやマウスで1台のPCではなく、一つのキーボードやマウスで複数のPCを操作できるようになります。
具体的にはどういう感じか説明すると、ディスプレイの右端までいくと別のPCの左端からマウスカーソルが出現するといった感じです。デュアルディスプレイの要領で、一つのマウスとキーボードで複数モニター(PC間)を行き来でき、簡単に操作することができます。
他のマウスとキーボードをLAN上にある複数のパソコンで共有できるソフトとしては、以下のの記事でも紹介した「Mouse Without Borders」が上げられます。
Microsoft製の複数PCでのマウス&キーボード共有ソフト「Mouse Without Borders」!Input Directorは詳細設定ができる分、導入が面倒な点もあるのですが、「Mouse Without Borders」に関してはMicrosoft純正ということもあり信頼度は高く、設定も非常に簡単にできるので、簡単に使いたい人はこちらをお勧めします。詳細設定を行いたい人は、Input Directorがいいです。
Input DirectorQTTabBarのおススメポイント!
コピー&ペースト
複数のPC間でコピー&ペーストが可能
連動シャットダウン
操作側PCと連動して操作先PCをシャットダウン可能。
カーソル波紋効果
操作の切替えるときにカーソルに波紋効果をつけてわかりやすく表示。
AES Encryption
AES(128/192/256bit)で通信を暗号化できる。
日本語化可能
日本語化パッチが公開されているので日本語で使うことができます。
Input Directorのインストール方法!

Input Directorの公式サイトにアクセスして上部の「Download」を押します。

Input Directorの最新版をダウンロードしてきます。

setupファイルを起動します。

規約を読んで「I accept the term og the License Agreement」にチェックを入れて「Next」を押します。

「Install」を押してインストールを開始します。

インストールが終了したら「Close」を押してインストールは完了です。

Input Directorを起動するか聞かれるので、「はい」を押します。これを操作する側のPC(マスター)と操作される側のPC(スレーブ)でインストールします。
Input Directorの日本語化の方法!

Input Directorの日本語化パッチを公開しているサイトにアクセスして、インストールしたバージョンの日本語化パッチをダウンロードします。

ダウンロードしたzipファイルを解凍します。

inputdirector_ja.EXEをInput Directorのインストールされているフォルダにコピーします。Windows7 64bitでデフォルトならC:\Program Files (x86)\Input Directorにインストールされています。

inputdirector_ja.EXEを起動して日本語化します。

「正常終了」と表示されれば日本語化完了です。
Input Directorの使い方!

Input Directorを使うには、キーボードを接続して操作する側のPC(マスター)とネットワークを介して操作される側のPC(スレーブ)の両方にInput Directorがインストールされている必要があります。ここでは両方にインストールされている前提で説明します。
まずはマスターとスレーブのInput Directorを起動して「システム情報」にあるプライマリIPアドレスをメモしておきます。
スレーブ編

ネットワークを介して操作される側のPC(スレーブ)でInput Directorを起動します。

「スレーブの構成」のタブを開き、追加を押します。

ここで最初にメモしたマスターのプライマリIPアドレスを追加して「OK」をします。

以下に一覧されたコンピュータからのコントロールを許可に先ほど入力したプライマリIPアドレスが追加されていることを確認します。

「全体的な環境設定」のタブを開き、「スタートアップ時にInput Directorの起動」にチェックをいれ、「Input Directorをスレーブとして有効化」を選択して、「全てのユーザーのログ印字にバックグラウンドのスレーブを有効化」にチェックが入っていることを確認します。

最後にメインタブを開いて、「スレーブとして有効化」をクリックして有効化します。
続いてマスターの設定です。
マスター編

操作する側のPC(マスター)のInput Directorを起動します。

「マスターの構成」タブを開いて、「追加」を押します。

最初にメモしたスレーブのプライマリIPアドレスを追加して「OK」をします。

モニターの配置に追加したIPアドレスのPCが表示されていることを確認します。画面の位置などは、モニターの配置にあるPCの絵をドラッグすることで変更できます。
ここで「カーソルの循環」にチェックを入れることでモニター間を循環することができて非常に便利です。

「全体的な環境設定」のタブを開き、「スタートアップ時にInput Directorの起動」にチェックをいれ、「Input Directorをマスターとして有効化」を選択していることを確認します。

最後にメインタブを開いて、「マスターとして有効化」をクリックして有効化します。
オプション

「全体的な環境設定」のタブを開き、「カーソル」の波紋効果にチェックを入れると、モニター移動時にマウスカーソルを見失わないように波紋効果で表示してくれます。
この他にも「カーソルの循環」にチェックを入れることでモニター間を循環することができて非常に便利です。オプションでAESで暗号化することができます。
今回の個人的感想!
今回紹介したInput Directorは複数のPCを使っているという前提があるので、多くの人が使えるものではないのでかなりニッチなソフトになりますが、複数PCを使っている人は絶対入れたほうがいいソフトです。
私も普段から複数のPCを起動しているわけではないのですが、新しいPCを作ったときに環境を整えるまでのデータ移行や操作が一つのキーボードとマウスで行え、非常に効率的にできました。古いPCからのデータ移行をする際には、Wake On LanでPCを起動してそのままのマウスを使って古いPCの操作ができます。こういった感じで別のキーボードを用意する手間が省けるのはうれしいですね。
複数PCを使っている人はぜひInput Directorを導入してみてはいかがでしょうか?
こういうのあったらいいなって思ってたんです!
詳細な使い方までありがとうございます!
これいいね!早速試してみよう!
面白い!
ドコドアやsynagyはwin7x64の挙動がおかしかったが、これは今のところ問題なし。
USB切替器安定
これは面白いな
「Mouse Without Borders」との違いはありますか?
どちらがいいかというのがありましたら、ご教授いただけると助かります。
ちなみにWindowsの環境での前提ですが。