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iPhone iOS13.7をCheckRa1nで脱獄(JailBreak)する方法!

iPhone_jailbreak_000.png

前回の中古iPhoneを買うときに注意すべき点をまとめた記事について書きました。今回は圏外病で初期アクチベーションできない中古のiPhone8を少しは使えるようにするためにCheckRa1nを使って脱獄(JailBreak)をしてみたいと思います。

脱獄さえしてしまえば、アクチベーションを回避(バイパス)することでiPhoneを起動して使うことができるようになります。ただし、現在の脱獄は完全脱獄ではないので再起動するとまた脱獄のやり直しになります。

中古でiPhoneやiPadを購入するときの注意点!

iPhone_jailbreak_002.jpg 中古でiPhoneやiPadを購入するときの注意点!

私が中古で購入したiPhone8は圏外病のiPhoneでアクティベーションロックはかかっていないものだったのですが、なぜかiPhone初期設定を行う前のアクティベーションが「アクティベートできません」と表示されて行えませんでした。この一番初めのアクティベーションは、SIMカードを使って通信回線の認証を行うものなのですが、iPhoneにSIMを刺した状態でも同様にアクティベートできない状態でした。

後にこのアクティベーションを回避してiPhoneを起動した際に気がついたのですが、どうやら私のiPhone8の圏外病の要因はハードウェア的にベースバンドチップ(無線通信を制御する半導体)が破損しており、そこに保存されているIMEIデータが読み取れないことによってアクチベーションが行えない状態になっていたようです。この状態になるとアクチベーションロックと同様で基本的に何もできません。

今回はこの圏外病でアクチベーションできないiPhoneを使って脱獄からアクチベーションの回避(バイパス)を試してみたいと思います。

CheckRa1nで脱獄できる対応機種

iPhone_jailbreak_020.jpg

まず初めに脱獄(JailBreak)ができるAppleデバイスは機種とOSのバージョンが限られています。脱獄ができる機種はCPUがA7~A11デバイスが対象です。対象端末は以下のとおりです。

  • iPhone SE / 5S / 6 / 6 plus / 6S / 6S Plus / 7 / 7 Plus / 8 / 8 Plus / X
  • iPod Touch 6 / 7
  • iPad 5 / 6 / 7 / Air / Air 2 / Pro 12.9 / Pro 12.9(2017) / Pro 9.7 / Pro 10.5 ・・iPad mini 2 / iPad mini 3 / mini 4
  • tvOS

これらのデバイスで現在対応しているのはiOSのバージョンは12.0~13.7です。14.0に関してはA8(X)-A9(X)で動いているデバイスは脱獄可能なようです。今後も対応端末は増えていくようなので、随時公式サイトを確認してください。

※Jailbreakの実行は自己責任で行ってください。何か問題が発生しても責任は取れません。また、この脱獄は半紐付き脱獄と言われるもので、再起動してしまうと脱獄から非脱獄状態に戻ってしまうので注意が必要です。

iPhoneをCheckRa1nで脱獄する方法

bootra1n_2020_001.png

まずはCheckRa1nをダウンロードしてきましょう。Windows版はないのでCDブート/USBブートから起動するタイプのLiveCD版のダウンロードしてきます。「bootra1n LiveCD (64-bit - 421 MB)」をダウンロードしてきます。

foxlet/bootra1n rufus_iso_006.png

続いてCheckRa1nをUSBブートさせるためのUSBメモリを作成します。USBブート用メモリを作成するソフトは何でも良いのですが、今回はRufusを使用しました。すでに何か使用しているソフトが有る場合はそちらでも大丈夫です。USBメモリを刺した状態で先程のbootrainのisoファイルを指定してブートUSBを作成します。

Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます

※今回はノートパソコンにCDドライブがなかったのでUSBで作成しましたが、ブート用のCDを作成してCDブートさせても問題はありません。

iPhone_jailbreak_003.jpg

起動時にブートメニューを出します。これについてはPCに搭載されているマザーボードによって出し方が違います。起動時に「F2」「F1」「ESC」などキーを押すことでブートメニューをだすことができるのですが、これについては自分の使用しているPCの「メーカー名+ブートメニュー」などで検索して調べてください。先程インストールしたUSBを選択して起動します。

iPhone_jailbreak_004.jpg

bootra1nを起動すると選択肢が出てきますがどれでも大丈夫です。

iPhone_jailbreak_005.jpg

まずはログインします。loginのユーザーはanon、パスワードはvoidlinuxで入ります。パスワードは入力されても何も表示されませんが、Linuxの仕様なので問題はありません。

iPhone_jailbreak_006.jpg

ログインが完了した場合は一般ユーザーの$と表示されます。「sudo checkra1n」と入力して実行します。

iPhone_jailbreak_007.jpg

checkra1nが起動します。このバージョンではiOS13.5までしか正式サポートしていませんが、13.7でも「Options」を設定することで強制的に実行することができます。「Options」を開きます。

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「Allow untested iOS/iPadOS/tvOS versions」にチェックを入れて「Back」を押します。

iPhone_jailbreak_009.jpg

「Start」を押します。

iPhone_jailbreak_010.jpg

「Warning! This device is runnning an OS version which was not confirmed to work with this build of checkra1n. Device may fail to boot or become unstable.CONTINUE AT YOUR OWN RISK.」と表示されるので「OK」を押します。

iPhone_jailbreak_011.jpg

「Next」を押します。

iPhone_jailbreak_012.jpg

リカバリーモードに自動的に入ります。

iPhone_jailbreak_012b.jpg

「Start」を押した後に、「電源ボタン」+「音量下げボタン」を4秒長押しして、その後電源ボタンを離して音量下げボタンを押し続けます。

iPhone_jailbreak_013.jpg

インストールが始まるのでしばらく待ちます。

iPhone_jailbreak_020.jpg

iPhone側の表示がこのようになります。

iPhone_jailbreak_014.jpg

「All Done」と表示されれば完了です!

bootra1n_2020_003.jpg

iPhoneを起動するとCheckRa1nがアプリで入っています。CheckRa1nからCydiaをインストールすることができます。CydiaからApp Storeでは提供されていない様々な脱獄したiPhone用のアプリストアでアプリや機能をインストールすることができます。

iPhoneのアクチベーションロックをバイパスする方法!

iPhoneのアクチベーションをバイパスする方法!

脱獄したiPhoneのアクチベーションをバイパスする方法については、別の記事にまとめました。興味のある人は是非こちらの記事もご覧ください。

iPhone8をCheckra1nで脱獄してバイパスする方法の動画!

iPhone8をCheckra1nでjailbreak(脱獄)してバイパスする方法について、YouTubeに動画としてまとめました。実際に行った手順を動画にまとめているので記事よりも分かりやすいかと思います。記事を読んで分からなかった人はぜひこちらを参考にしてみてはいかがでしょうか?

今回の個人的感想&まとめ

今回はiPhoneの脱獄する方法について紹介しました。脱獄についての記事は10年以上前に書いたiPhone/iPod touch v2.2をQuickPWNで簡単にJailbreakする方法以来なので、かなり久しぶりですね。

iPhone/iPod touch v2.2をQuickPWNで簡単にJailbreakする方法!

今回の脱獄はWindowsのPCを使用したため、usbブートによるCheckRa1nの起動を行いましたが、MacやLinuxなどのPCを使っている場合はこのようなUSBブートを使わなくてもそのまま脱獄することが可能です。やはりUSBブートするとブート用USBの作成なども含めてちょっと面倒ですからね。起動したままできるならそのほうが良いです。

当時は完全脱獄が可能でしたが、今は半紐付き脱獄しかできないので再起動すると脱獄が戻ってしまうため、バッテリーが切れないように運用したりしてかなり面倒になっていますね。再起動して勝手に入獄されてしまうと、再度脱獄の手順をやらないといけないのでかなり手間がかかります。

次回は脱獄したiPhoneを使ってアクチベーションの回避について書きたいと思います。それでは次回もご期待ください。

パソコンやスマホなどのガジェットに興味があり、大学で情報工学の勉強してシステムエンジニアに。ブログ歴は15年以上。ITの専門的な知識はそこそこあり、国家資格の情報処理技術者試験のスキルレベル4「情報セキュリティスペシャリスト」や「ネットワークスペシャリスト」などを取得。

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>>たすけてさん
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解決策を教えてください

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>>Evianさん
環境と詳細がわからないので詳しいアドバイスは難しいですが予測できる範囲のことを書いておきます。

USBブート時にBIOSのパスワードの設定は必要ないかと思います。まず、ノートとデスクトップでは少し挙動が違います。そもそもですがBIOSとブートメニューは違います。BIOSは設定を変更するもので、ブートメニューは起動時に出てくるブートするOSを選択する画面です。ノートPCで初期設定であれば基本的にUSBブートは禁止されていないと思うのでBIOSを出す必要はないと思います。起動時にブートメニューを出してあげればUSBブートが選択できると思います。

デスクトップなどであればUSBブートはデフォルトではオンになっていない場合がありますのでBIOS側で起動の優先順位をUSBブートを一番上にしてあげてください。選択できない場合はUSBブートができないマザーボードの可能性もあります。その場合はISOイメージをCDに焼いてCDブートしてあげてください。USBブートは動かないPCもありますが、CDブートであればどのPCでも動作すると思います。

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