KEIAN KTV-FSUSB2で地デジをTS抜きする方法!

今回紹介するのは、前回レビューを書いた3000円台で買えるUSB地デジチューナー「KEIAN KTV-FSUSB2」による地デジのTS抜きの方法です。ちなみにPC接続型の地デジチューナーとしては最安の部類に入る激安で販売されている地デジチューナーですがTS抜きが可能なんです。
そんな訳で、価格は安いのにTS抜きも可能ということで一部の人に人気の地デジチューナーです。ちなみに、このKEIAN KTV-FSUSB2のTS抜きははハードを改造することが前提ですが、改造と呼べるほど大層なことはなく、基板の一箇所を破壊するだけなので知識のない人でも簡単にできます。
ちなみに以前購入しようとしたときは、基板に改造対策で泡つきという改造しにくいモデルが蔓延していたようですが、現在販売されているモデルではその泡がついていないようです。
はじめに

今回の「KEIAN KTV-FSUSB2」では、ハードの改造とファームの書き換えが必要になります。改造方法は本体裏面に書かれているシリアルナンバー上位5桁によって異なります。私の購入したものはK1202でした。下に記載されている手順は下記シリアルナンバーで使えます。
S/N:K1102、K1103、K1106、K1107、K1108、K1111、K1112、K1201、K1202
ちなみにドライバをWinUSBの物に置き換え、ファームウェアを書き換えた後に利用可能なため、内蔵カードリーダが利用可能です。別途カードリーダーを買う必要はありません。
「KEIAN KTV-FSUSB2」のハード改造!

裏面についている黒い丸の滑り止めを4つ全て取り外します。

外した奥にネジがあるので全て取り外します。

地デジチューナーを開きます。

緑色の基板がある方で、左上と右下のネジを取り外します。

これで基板を取り外せました。

チップ抵抗(R19)を除去または7番ピンをカットします。今回はカッターでR19の除去を行いました。R19と書かれている部分の右横の黒い抵抗を取り除きます。

黒い部分が取り除かれていることが分かると思います。これでハードの改造はおしまいです。後はあけた手順と逆で元に戻すだけです。
続いてファームの改造です。
「KEIAN KTV-FSUSB2」のファーム改造!

KTV-FSUSB2をPCに接続してから、「Windowsキー」+「Pause Break」を押して、システムを表示し、左側にある「デバイスマネージャー」を開きます。

他のデバイスに「ISDB-T Full Segment Device」があるので、ダブルクリックで開きます。

プロパティが表示されるので「ドライバーの更新」を押します。

「コンピューターを参照してドライバー ソフトウェアを検索します」を押します。

KTV-FSUSB2/FSPCIEの改造まとめWiki BonDriver_FSUSB2Nへアクセスして、FSUSB2:K1102/1103/1106/1107/1108/1111/1112/1201用の総合スレ31 756氏作成の「WinUSB 1.9ベース、ファーム書き換え用ツール」をダウンロードして解凍します。

「参照」をクリックします。

先ほどダウンロードしてきた「USB Driver1.9」のフォルダを指定します。

「次へ」をクリックします。

「Windows セキュリティ」の警告画面が出るので、「このドライバーソフトウェアをインストールします」を選択します。

「閉じる」を押します。

デバイスマネージャーで「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラ」に「ISDB-T DTV Tuner FSUSB2N」として認識していることを確認します。

fwtool.exeを起動します。

文字列を選択して「開く」を押します。

上記画像のように表示されていることを確認して「外ROM無効化」を押します。

完了と表示されたことを確認してから「閉じる」でfwtool.exeを終了します。

本体を一旦USBから取り外し、10秒程度待ってから再度USBに接続した後、「USBヒューマンインターフェイスデバイス」として自動的に認識されることを確認します。

「ヒューマンインターフェイスデバイス」のプロパティの「詳細」から「ハードウェアID」が「USB\VID_EB1A&PID_2874&REV_0100」のデバイスを探します。

「USBヒューマンインターフェイスデバイス」のドライバータブから「ドライバーの更新」を押します。

「コンピューターを参照してドライバー ソフトウェアを検索します」を押します。

「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します」を押します。

「互換性のあるハードウェアを表示」一覧から「EEPROM Writer (KTV-FSUSB2N)」を選択して「次へ」を押します。

再度fwtool.exeを起動して、上記のように表示されていることを確認して「File書出[0]=26h」を押します。

名前をeeprom.binにして「保存」を押します。この時、書き出したeeprom.binのハッシュをチェックしておきましょう。
CRC32:A0DDB707 MD5:560FCD23DB10B5CDC4FDCD057F0C5602 SHA1:E65C66A262D33507E704D88B123FC1E423E0BF34

「FileWrite完了」と表示されたことを確認してから「閉じる」を押してfwtool.exeを終了します。

eeprom.binとパッチファイル(KTV-FSUSB2.pat)を同じ場所に置いてQuick Beを起動します。

「ファイル」→「パッチファイル実行」を開き、パッチファイルを指定した後に「実行」を押します。

「パッチの実行 - ファイルの書換が完了しました。」と表示されれば書き換え成功です。

パッチを適用したeeprom.binをfwtool.exeと同じ場所においてfwtool.exeを起動し、「Original書込」を押します。

「Patch書込」が有効になるので続けて「Patch書込」を押します。

Patch書き込みが終了後「閉じる」でfwtool.exeを終了して本体を一旦USBから取り外します。

再度接続後、上記のような「Firmware:PatchV2適用済」となっていることを確認してください。これでファームの書き換えは完了です。
TVTestのインストール - KTV-FSUSB2編!

TVTest等からTVTestをダウンロードして解凍します。

BonDriver_FSUSB2N 0.3.10をダウンロードして解凍します。その後、Host_FSUSB2N.exeとInstallHost.cmdを適当な場所にコピーしてInstallHost.cmdを実行します。

この画面が出れば、登録完了です。

BonDriver_FSUSB2N.dllとwinscard.dllをコピーしてTVTestのフォルダにコピーします。

TVTest.exeを起動すると初期設定画面が表示されるので「OK」を押します。

チャンネルスキャンするか聞かれるのでスキャンします。

チャンネルスキャンが成功するとチャンネル一覧が表示されます。

後は普通にテレビを見ることができますし、録画ボタンを押せばTSで動画が保存されます。
ICカードリーダー化

地デジチューナー「KEIAN KTV-FSUSB2」をICカードリーダー化する方法!
追記:「KEIAN KTV-FSUSB2」を今品薄のICカードリーダー化する方法が某巨大掲示板で公開された模様!詳細はそちらをごらんください。今現在はICカードリーダーが品薄すぎてヤフオクで1万円とかで落札されていますからね・・・。それを考えると、KEIAN KTV-FSUSB2は4000円でTS抜きできてICカードリーダー化も可能とかコストパフォーマンス高すぎですね!
今回の個人的感想
今回はファームの書き換えの作業は、結構大変ですね。ぶっちゃけハードよりファームの書き換えのほうが時間がかかってしまいます。まあ、それでも総合スレ31 756氏作成の「WinUSB 1.9ベース、ファーム書き換え用ツール」のおかげでだいぶ楽になっているのは事実でしょう。このような書き換えツールを開発してくれた756氏に感謝しましょう。
それにしても3980円の地デジチューナーでTS抜きができるんですからコストパフォーマンスは高いですよね。まあ、ハード改造が必要なので少しハードルがあがりますが、それでも一箇所破壊するだけなので非常に簡単です。気軽にTS抜きとは行きませんが、安くTS抜きできるチューナーを探している人には、KTV-FSUSB2をおすすめしたいです。
KEIAN USBフルセグ&ワンセグチューナー KTV-FSUSB2で購入する。
質問
KEIAN KTV-FSUSB2はts抜きをしても、ドロップ吐きますでしょうか?
これの通りやったのですが、TVTestで音のみになってしまいます^^;
デバイスは1111、やりかたはここの通りで、順番に確認しながらやりました。
宜しければアドバイスお願いしますm(__)m
自己解決。。
デコーダーの設定がおかしいだけでした^^;
もう絶対改造できないように、基板自体が更新されています。残念…