VMware Playerに導入したXP Modeをマルチコアで動作させる方法!

以前、Windows7の「Windows XP Mode」をVMware Playerで使おう!という記事を書きましたが、今回はそれの続編となります。以前この方法でXP Modeを導入された方はぜひこちらの続編の記事を読んでマルチコア動作させるとより快適にXP Modeを使えるようになります。
XP modeで提供されるWindows XP Professionalは、シングルプロセッサ向けに調整された環境であり、マルチコア環境でもシングルプロセッサ扱いで起動します。つまり、VMware PlayerでCPUをマルチコアに指定してもシングルコアとして動作して、本領を発揮できないわけです。
そんなわけで今回はVMware Playerに導入したXP mode上でマルチコアで動作させる方法について紹介したいと思います。
VMware Playerに導入したXP Modeをマルチコアで動作させる方

「Windows XP Mode」をVMware Player上で起動します。「Windows XP Mode」をVMware Playerに導入していない方は以下の記事を参考にして導入してください。
仮想マシンを実行できるフリーソフト「VMware Player」を使おう! Windows7の「Windows XP Mode」をVMware Playerで使おう!
「スタート」から「検索」を起動します。

ファイルの検索で「hal」と入力して検索ボタンを押します。

「%systemroot%\Driver Cache\i386\sp3.cab」の中から「halaacpi.dll」(ACPI ユニプロセッサ PC)と、「halmacpi.dll」(ACPI マルチプロセッサ PC)が見つかるので、それらのファイルを「%systemroot%\system32」にコピーします。

「システムのプロパティ」から「詳細設定」タブを開き、起動システムの「編集」ボタンを押します。

boot.iniのメモ帳が起動するので、最後尾に以下の文を追記します。
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional (ACPI/APIC)" /noexecute=optin /fastdetect /hal=halaacpi.dll
boot.iniを編集したら、boot.iniを保存し、仮想マシンをシャットダウンします。

VMware Playerの仮想マシン設定の編集からCPUのプロセッサコア数を2に変更します。

その後XP Modeを起動しますが、この時boot.iniで追加した「XP Professional (ACPI/APIC)」を選択しましょう。

起動後、しばらくすると上のようなメッセージが表示されるので「はい」を選択して、再起動します。

再度起動時には、「XP Professional」を選択しましょう。「XP Professional(ACPI/APIC)」を選択するとエラーになるようなので、注意が必要です。

起動してタスクマネージャーを確認すると、CPUがマルチコアになっていることが分かります。

先ほどと同じ手順でboot.iniに追記した以下の文を削除したらマルチコア化が完了です。
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Microsoft Windows CPI/APIC)" /noexecute=optin /fastdetect /hal=halaacpi.dll
参考リンク
今回この記事を書くにあたり、以下の記事を参考にさせていただきました。
XP mode をVMware Player で、マルチコアで動かす - 不完全なマシマロ今回の個人的感想
今回の記事は、XP Modeでマルチコア動作させる方法でした。ここ最近のパソコンではマルチコアは当たり前になっており、VM環境においても高速化するにはマルチコアで動作させないと厳しいものがあります。そういう意味ではVM上でXP Modeを使う人にとっては必須の作業と言えますね。
本当はもっと早くに書きたかったのですが、以前の記事から結構時間が空いてしまいました。最近やっと時間の余裕ができてきたので今月の更新数を上げていきたいと思います。